私、両親が長野出身で、
毎年、りんごが段ボールで、
いとこから届きます。
なのに、知人が青森出身で、
その方も毎年下さいます。
私も子どももりんご大好き!
なので有難いのですが、
さすがに、最後どうしても
ㇲが通ってしまうんです。
そうなったらどうする?
使い方、保存、お教えします!
りんごが余ったら、料理にすぐ使える極意!
りんごのすりおろし
私は、すり下ろします。
そして酸化して黒くなる前に
冷凍してしまいます。
冷凍しても黒くなるけど、
腐ったわけじゃないから
大丈夫!
そして、カレーにします!
カレーの隠し味に1こ
丸々すり入れます。
すったりんごは、
そのまんま離乳食にもなるし、
ジュースにもなりますよ!
でも、すって手をけがしたり
腕が痛くなるので・・・
まだまだ余ってたら
丸ごと煮てしまう!
①洗って、角切りにする
②同量の砂糖で煮る
③熱湯煮沸した瓶に保存
1か月は食べられます。
■りんごとさつまいも煮
①さつまいも1本洗ったら
皮をむいて5㎜くらいの
角切りにして、15分ほど
水に漬けます。
②りんご1こは洗ったら
そのまま角切りにします。
③鍋に、りんご、砂糖大さじ2
水120㏄、さつまいも、
さつまいもがスッとくしが
通るようになるまで煮ます。
できたら、シナモンや生クリーム
などお好みでかけて召し上がれ!
焼きリンゴも美味しい!
①りんご1こ、大きめに
皮ごと切って鉄板に並べ、
はちみつ大さじ1
溶かしバター大さじ1
おこのみでシナモン
をまんべんなくかけて、
180℃で30~40分
焼きます。
焼きあがったら、アイスクリーム
やヨーグルトを添えて、
アツアツのうちに召し上がれ!
りんごがどうしても余って、
ㇲが通ったら・・・
少し手間をかけて
作れるっていう方は・・・
アップルグラタン
①りんご2こは皮をむいて、
薄切りにしたら塩水にさらします。
②レーズン大さじ1を熱湯に
さらして柔らかくもどします。
③カスタードクリームつくり
卵黄2こ分を混ぜて
牛乳200㏄入れて混ぜ合わせて、
その液を、砂糖50gの中へ
流し込んでよく混ぜて、
さらにそれを
小麦粉小さじ2と
コーンスターチ小さじ2の
まざった粉の中へ
流し込んで混ぜます。
それを鍋にかけ、とろ火で
ゆっくり、とろっとろ~と
してくるまで混ぜて
火を通します。
④オーブンを180℃に温めます。
⑤フライパンにバターを熱して、
リンゴを炒めて、
透き通ってきたら、
砂糖大さじ4とレーズンを
加えて、さらに炒めます。
⑥鉄板にりんごを並べて
カスタードクリームをかけて
レーズンをふりいれて、
オーブンで、少し焼き色が
つくまで、様子を見ながら
焼きます。
ここまでは面倒くさい!
送ってくれるいとこの家では
紅茶の中に一緒に入れて、
アップルティにしていました。
一緒にシナモンの棒も入れて、
冬にあったまりましたよ~。
あと、お酒にも漬けるんだって
教えてくれました~
私は当時、まだ未成年だったので
飲ませていただけませんでしたが。
■りんご酒
りんご100gで
ホワイトリカー200㏄
氷砂糖20g
これの入る大きさの瓶を
用意します。
①りんごは洗ったら
8等分して、氷砂糖で
和えます。
②熱湯煮沸した瓶にこれを入れて
そおへ少しずつホワイトリカーを
注ぎこんでいきます。
さいごにレモン1こを洗って
輪切りにしたものを加えます。
3か月ぐらいすると、
氷砂糖がとけて、
りんごがういてきます。
こうなってきたら、
飲める頃合いです。
もっとおくと、熟成して
もっとおいしくなるそうですが、
私はすぐ飲んじゃいます、
美味しすぎて~。
りんごはいろんな種類 味がある・・・そして産地は火花を散らす!
余ったりんごの料理を
いろいろ調べてたら、
「煮るなら酸味のある
○○がおススメ!」など
料理法にあった
りんごの種類があるんです!
そこで気になって調べてみました。
実は、りんごって、
明治時代に伝わってきて、
それから、日本の風土に
あったモノを改良して
今では1000種以上とも!
色んな種類ができたんですね~。
でも世界には数千種類から
1万種類もあるんです。
「ふじ」は、世界各国でも
作られるようになって、
世界で1番作られる品種に
なりました。
日本でも生産量の半分が
ふじです。
赤い皮に、てんてんの黄色い
そばかすがあるのが「ふじ」
全体的に酸味・甘味・触感
のバランスがいいですね。
生でおいしいりんごです。
晩成種なので11月ごろが
美味しい時期です~。
では、料理向きなのは…
「紅玉」こうぎょく
見た目は、白雪姫に
出てくるりんごを
思わせる深い赤、
ちょっと小さめで可愛い♪
さぞ甘いだろうと思いきや、
すっぱい‼が第1印象!
皮にも苦みが無く、
煮てもきれいな赤のまま!
煮ると甘みが増すので、
料理に最適なんですね!
しかも「紅玉」はアメリカ生まれ!
明治に日本へ来ました~
アメリカといえばアップルパイ!
ですよね~うなずけます~
「ふじ」に続く生産量は、
知人が毎年送ってくれる
青森の「つがる」
早成種なので、10月下旬に
届きます。
知人が送ってくれるりんごには、
それぞれ名前がわかるように、
1こずつシールで名札をつけて
くれてありました~
つがるにも色んな種類があって、
つがる・サンつがる・つがる姫・
みずす津軽・芳明つかる…など
「つがる」は、黄色っぽくて
色づきが悪いと言われていたので、
改良に改良を重ねた末、種類が
増えたんでしょう。
味は、酸味はほとんどなく、
ジュワッと果汁が出て
思わずよだれを吸うような感じ!
「サンつがる」は赤くて縦じま。
こちらもさっぱりとした
ジューシーな味わい。
でもりんごといったら長野‼
ここは、譲れないモノが、
それぞれの産地でありますね!
りんごの産地で生産量のトップは、
青森県(年間45㌧)です!
これは、全国生産量の半分強‼
さらに青森には、弘前の高校に
りんご科という専攻学科があります。
う~負けた~長野県・・・
生産量は第2位(年間15㌧)
次は岩手、山形と続き、
やはり東北勢が追ってきます!
じゃあ、日本で最初に
作り始めたのが長野県か?
調べてみると驚きの発見!
最初にりんごが伝わったのは
平安時代、中国から・・・
その時は「和りんご」という
小粒の観賞用のりんごでした。
今食べられているりんごが
伝わったのは、前述通り、
明治、アメリカからでした。
しかーし!初めて国内で
作られ始めたのは、北海道!
現在の函館市七飯町に
ドイツの方がりんご農園を開設。
それが日本政府に引き継がれ、
その後、青森で本格的に
生産が始まったのです!
ここでも、またしても負けた…
長野県は、長野県はー!
長野県は、ふじから交配して
色んな品種を改良してます!
リンゴの品種のできかたは、
・外国原産の品種
・園で自然に交雑した品種
・もとの親はわからないけど、
たまたま優秀な樹として
見つかった品種
・一部の枝だけ突然変異した
もとの品種とちがう品種
・人工的に受粉して作った品種
などがあります。
長野りんご代表「シナノスイート」
これはなんと、「ふじ」と
あの「つがる」の人工的受粉で
誕生しましたー!
ふたつの良いとこ取りで
濃厚な味と香りがすごい!
手のひらサイズ「アルプスの乙女」
これは、「ふじ」と「紅玉」を
同じ園で育てていた農園で、
自然に交雑した品種が
たまたま見つかったものです。
お祭のりんご飴になるんですよ。
長野の黄色いりんご
「シナノゴールド」
大正時代に入ってきた
「ゴールデンデリシャス」と
秋田産「千秋」を人工的に
受粉してできた品種です。
さわやかな酸味がみずみずしい!
そして、どのりんごにも
言えることですが、
同じ品種でも農園が違うと
味がそれぞれ違います。
産地ならではですが、
長野県に住んでいると、
産地直売所で、農園ごと
生産者シールが貼られていて、
食べ比べができるんです。
そんな産地ならではの
保存方法が「干す」
洗って薄きりにして
そのまま干すと、
甘みうま味が残ります。
変色や痛みを防ぐには、
味が抜けてしまいますが、
干す前に塩水に漬けます。
私の両親の田舎の名品に
干し柿があります。
こういう工夫をして、
昔から農家の方々は、
自然災害や
動物による害などに
あいながら生き残るすべを
見出してこられました。
りんご農家も大変 さまざまな努力や苦労がある!
ここまで調べたら、
どうしても農家の方々の
努力や苦労を、語らずには
いられません。
ちょっと、話がずれますが、
お聞きいただきたい!
農家でも、見た目が悪かったり
傷がついて農協に出せないものは
加工して生産しているんです。
ある年の6月、
ものすごいヒョウが降って、
息子の幼稚園の遠足が
台無しだった年がありました。
私たち親子もさんざんでしたが、
農家の方々は、ヒョウの害で、
ほとんどの実に傷がついて
本当に悲惨な思いをされました。
見た目の悪い傷のあるリンゴは
農協で受け付けてくれないんです。
でもあきらめず、枝に残った
りんごを、丹精込めて作った結果、
味は例年通りおいしいりんごが
できたんです。
なのに、傷のせいで規格外…と
農協に言われてしまい、
ほとんど加工用に回して、
20㎏のリンゴ箱1箱50円にしか
なりませんでした。
ほかの農家も同じ境遇で、
結局、大量の余ったりんごを
農園の周りに捨てる光景が・・・
りんごに傷がついた時に、それ以上
お金をかけて作り続けるのを
やめた方が良かったのか・・・
1年かけて丹精込めて作った
我が子のようなりんごを、
そんなことできなかったでしょう。
そんな「被害」という状況を
好転させた年がありました!
今から6年前の9月、
弘前にもヒョウが降り、
10㎏のりんご箱で1000箱、
重さにして14〜15トン‼
売れなかったりんごは加工し、
それでも残れば破棄することになる、
そうしたら収入は全くありません。
ヒョウにやられたりんごを見て、
何とか利益に!と思ったとき、
「災害」というヒョウのイメージを
好転させる若者たちがいました!
~たった1センチのヒョウが
空から降ってきて・・・
りんごのほっぺに当たる~
これって、すごい奇跡だ!と・・・
しかも、りんごは傷ができると、
その傷を治そうとして糖度が上がり、
とてもおいしくなるんです‼
奇跡的な確率でヒョウが
りんごのほっぺにキスをして、
そしたら、そのりんごが
ますますおいしくなるなんて‼
捨て置けないじゃないですか?
「雹(ヒョウ)kissりんごプロジェクト」
生もののりんごを、
美味しい限られて期間で
1000箱売り切ろう!
取り組み1
「個人宅へのチャリティネット販売」
10kgから重さも、品種も
選べ利用になっている、
さまざまなセットが
用意されました。
https://hyokissringoo.peatix.com/
サイトオープンから20日間で、
約500㎏の販売に成功!
そして、
「スーパーよりおいしい!」と
リピーターも多かったのです。
私たち消費者も、
こういう状況を知り、
食べ物を粗末にしないで、
大事に最後まで食べる努力を
したいものです。
まとめ
りんごは、古くは平安時代、
今、食べているりんごの種類は、
明治時代に入ってきたもの。
沢山いただいた時に、
余ってぼけてしまったら、
すり下ろしたり、
煮たり、焼いたり、
干したりして、保存して、
食べきりましょう。
農家の方々の、1年間の努力の
結晶が作物にはつまっています。
そういうことを思いながら、
味わっていただきたいですね。