息子が学校で、
汚くなった10円玉が、
酢につけるとピカピカに
なるって~と言って、
習ってきたことを
やってみたんですが・・・
黒くなってしまったんです。
そもそも、
硬貨の汚れの原因…
原理は簡単♪
10円玉は「銅」という、
金属ですね。
ですから、
長年の使用で、
酸化してきます。
それから、
お金というモノは、
人の手から手へ、
渡り歩いているもの
ですよね?
なので、
み~んなで使っているうちに、
手垢で汚れてしまうんです。
その汚れを取ろうとして、
もっと黒ずんでしまった
10円玉は、
元に戻せるでしょうか?
もう、ピカピカに
できないんでしょうか?
とどのつまり、
使えるんでしょうか?
戻ります♪
使えます♪
ぜひ参考にしてくださいね!
どうしよう⁉10 円玉 酢に漬けすぎて黒ずんだ⁉
大丈夫!
元通りにする簡単な方法があります(^^ゞ
酢酸に長い間ふれてると、
逆に劣化したように
なるんですが、
その逆をやれば
いいんです♪
アルカリ性の「重曹」や、
「乳剤磨き粉」を
布に付けて擦れば、
元の輝きに戻るんです(*’▽’)
一度きれいにしても
キレイにふきとら
なかったりすると、
また錆(さび)が付きます。
《正しい方法》
【重曹と水】
重曹:水=2:1の割合で
混ぜておいたモノに
塩をひとつまみ混ぜます。
混ぜたものを、
使い古しの歯ブラシに
つけて、
磨いてみましょう。
汚れが落ちたら、
しっかり丁寧に
水洗いして、
乾いた布などで、
しっかり水分を
取りましょう。
10円玉は、銅という
金属なので、
もともと、錆が
つきやすいです。
錆とは
金属が酸化することで、
発生するものです。
これは、真鍮なんかにも
いえることですね。
時の経過とともに
適度な色の変化も
真鍮の楽しみ方でしょう。
でも10円玉が、
真っ黒で見づらいと、
ちょっと会計で、
出しにくいですよね(;^_^A
そんな時の
簡単なお手入れ方法が、
酸性のモノ「酢」に
漬けて磨く♪
というもの。
ここで理科のお勉強٩( ‘’ω’’ )و
~酸とアルカリの原理!~
10円玉の表面は、
空気中の酸素によって、
酸化されて、
酸化銅=CuOに
なっています。
これをお酢に入れると、
酸化銅と酢酸CH3COOHが
反応します。
反応がおこると、
酸化銅は、
酢酸銅Cu(CH3COO)2
になって溶けるので、
表面がきれいになります。
この反応は、
急速におこります。
10円玉を入れると、
色はみるみる
変化していきます。
でも注意が必要で、
酢だけだと濃すぎて、
作用が強すぎたり、
つけっぱなしにすると、
かえって、酢の作用で、
赤茶色っぽく
黒ずんでしまうことが
あるんです。
私のような、
ずぼらな息子は、
つけたまま、
寝ちゃいました_| ̄|○
《正しい方法》
【酢と塩】
水に酢と塩(水:酢:塩=2:1くらい)
を入れて、よく混ぜます。
その中に10円玉を入れて、
しばらく漬けます。
(3分くらいでOK)
汚れがひどいところがあったら、
水洗いして、
使い古しの歯ブラシで
こすります。
そのあと、
しっかり洗い流して、
乾いた布で、
しっかり、丁寧に、
水気をふき取ります。
ここでちょっと、
横道にそれますが、
真鍮のお手入れも、
同じでいいのかな?
同じでいいんです!
真鍮は、
銅に亜鉛を加えた
合金ですから。
玄関ドアのドアノブ、
いい感じに年期はいって、
黒光りしているの、
私は好きですが、
くすんでしまって
嫌だわという時は、
お酢と塩で磨くと、
ピッカピカに戻すことが
できますよ。
ちなみに…
鉄のフライパンを
初めて買ったとき、
高温で加熱して、
鉄の表面を酸化させて、
黒皮を作る作業を
しました。
黒皮は、
緻密な皮膜を作ってくれて、
逆に、金属内部の参加や腐食を、
防いでくれる作用をします。
黒錆と言って、
防錆対策です。
同じ錆でも、
メリットとして、
使えるものも、
あるんですね。
これはカビ⁉10 円玉を酢に漬けすぎたら緑色に⁉
こちらの場合も、
正体は「酢」です。
黒ずんだ時と
同じように、
アルカリ性の
重曹をつけて、
こすってみてください。
この状態で、
長期間放置してしまった場合、
カビのような緑色のモノが
付着することがあります。
それも、錆の仕業です。
緑青(ロクショウ)
と言って、
銅が酸化することで
発生する青緑色の皮膜で、
化合物が主成分となる
錆の一種です。
自然状態でできた場合、
緑青は、
銅が酸化した後、
大気中の硫黄化合物や、
二酸化炭素、
水分、塩分などと反応して、
長い年月を経て、
作られます。
これも、
重曹で、
簡単にキレイに
なります。
こんなモノも?10円玉をピカピカにするアイテム大集合♪
酢が無いっていう時は、
どうしたらいいでしょう?
原理は酸性ですよね?
中学生の時に、
学校でケチャップに
10円玉を漬けて、
磨いたらキレイになった~(^O^)/
っていう実験を
したことありませんか?
そう♪
ケチャップでも、
同じ作用が起きるんです。
あと、少し弱いけど、
マヨネーズでも、
キレイになるんです。
ちょっと不安ですよね(・_・;)
原材料や成分表を、
ご覧ください。
酢が入っているはずです♪
マヨネーズは使わない、
ケチャップも無いなぁ
というあなた、
お醤油なら、
どのお宅にも
ありますよね?
お醤油でも、
キレイになりますよ。
でも10円玉に限って…
です。
100円玉は、
あんまり効果
ありません。
これでマスター!10円玉をもっとピカピカに
お酢につけただけじゃ、
お醤油につけただけじゃ、
あんまりキレイにならなかった
と、がっかりの結果だった
あなたの為に、
最強のタッグを、
お教えしましょう٩( ‘’ω’’ )و
*酢+水につけたあと、
塩+クエン酸で磨く
*酢+水につけたあと、
歯磨き粉で磨く
*酢+水につけたあと、
クエン酸+歯磨き粉で
磨く
このタッグなら、
黒ずみが取れるだけでなく、
ピカピカに
輝きだします。
要注意!硬貨それぞれの手入れの仕方は違う⁉
ここで、
モノは次いでです(^_-)-☆
他の硬貨の汚れの
落とし方も、
伝授しましょう。
@1円玉
1円玉の材質は、
アルミニウムです。
これは、
酢につけると、
かえってひどくなります(・_・;)
研磨剤で、軽く
磨いてみましょう。
@5円玉
5円玉は、
10円玉と同じ、
銅の一種です。
驚きですね。
ですから、
酢につければ、
キレイになります。
@50円玉と
100円玉
500円玉
こちらは、
銅の一種ですが、
ニッケルを含んでいます。
なので、酢につけても
キレイになりません。
歯磨き粉のような
研磨剤でのお手入れが
おススメです♪
お肌の弱い方には、
向きませんが、
塩素系漂白剤で
磨いても、
キレイになります。
こうして
見ていくと、
日本の硬貨は、
そのほとんどが、
銅の一種ということが
わかりましたね。
ひとつ、
お利口になりました(*’▽’)
これであなたも雑学王!硬貨の歴史
なんで、ほとんどが、
銅の一種何だろうなぁ
って思ったときに、
硬貨の成り立ちを、
知りたくなりました。
今年の11月、
新500円が、
発行されるとか⁉
お金を新しく
発行するのに、
どんな手順が
必要なのかも、
気になりますよね?
原始時代では、
物々交換が、
取引の主流だったのが、
集落ができ、
街ができ、
より多くの人々が、
暮らす社会になると、
初めて、「お金」が、
必要になってきます。
どんなものでも、
必要な時に
交換できるモノ
それがお金です。
最初は、
物品硬貨と言って、
貝や石、布、家畜、
などでした。
その後、だんだん、
金属製のお金が、
使われるように
なりました。
7世紀後半、
「富本銭」という
お金が使われていました。
西暦708年には、
有名な「和同開珎」
が作られました。
これは、
その頃から盛んだった
中国との貿易で、
中国のお金
「「開元通宝」を知り、
モデルにしたと
言われています。
その後、
なぜかお金は作られず、
平安時代から
江戸時代初めまでは、
中国のお金が、
使われていました。
その後、
豊臣秀吉によって、
金貨「天正長大判」
( てんしょうながおおばん )
というお金が作られました。
こではなんと⁉
現存する金貨の中では、
世界最大と言われて
いるんですよ(^O^)/
それから、江戸時代には、
全国で使えるお金を
もっとたくさん作ろう
という動きがあって、
幕府が独占して、
様々な金貨、銀貨を作り、
人々に広まっていきました。
寛永になって初めて、
寛永通宝
( かんえいつうほう )
という銭貨 を
作りました。
それは、
約200年間、
全国各地の
「銭座」( ぜにざ )で
作られて、
広く使われました。
これで、
金貨(小判、一分判)、
銀貨(丁銀、豆板銀)
銭貨寛永通寳)という、
基本通貨が併行流通しました。
=三貨制度
そして、明治になって、
今使われている
「円」という単位が、
初めて使われるように
なりました。
最初は、
・円 ( えん )
・銭 ( せん )
・厘 ( りん )
という、
10 進法単位 でした。
金貨が貨幣の基本で、
銀貨は、主に貿易用に
作られました、
それが次第に、
銀貨や銅貨を、
使う量が多くなってきて、
貿易だけでなく、
国内でも、
金貨と同じように、
使われるようになりました。
明治30年、
アメリカやヨーロッパの
仕組みに習うようにして、
金貨をもとに
交換する法律を作って、
紙幣を作りました。
その仕組みは、
戦争中だった
昭和17年に終わり、
世界の情勢のよって、
変化させられる、
通貨の発行を、
調整する仕組みに、
変わっていきました。
そして戦時中、
お金の使用が増えため、
新たに法律を作って、
金・銀・銅以外の
新しい金属でできた補助貨幣が、
発行されました。
これが、
今の硬貨の、
もとになっています。
お金の歴史って、
その時代その時代で、
臨機応変に、
使いやすいように、
工夫されて、
今日まできたんですね。
注意⁉黒く汚れた10円玉…酢につけすぎると更に黒くなる!
手垢や長年の錆で、
黒っぽくくすんだ
10円玉を、
せっかくキレイにしようと、
昔ながらの知恵で
やってみたのに、
科学的な原理を知らないまま、
もっと黒く変色させてしまったら、
本当に残念ですよね?
酢は、
倍に薄めてから
使いましょう(^^ゞ
そしてもし、
酢につけて
黒くなったら、
重曹で磨きましょう。