2016年の調査結果によると、
共働き家庭の家事平均時間は
「夫が14分、妻が180分」
だそうです!
……予想はしていましたが凄い差ですね。
妻がフルタイム勤務のデータを見ても
そこまで大きな差はないとか。
男性にも、一人暮らしの経験があり、
普通に家事をしていた人がいますよね。
どうして変わってしまうのでしょうか。
先ほどの調査結果では、
「男性の残業時間が長いから」
が理由として挙げられていました。
残業時間が短いほど、家事への参画率は
上がるそうです。
でも、本当にそれだけでしょうか。
実は他にも原因があるのではないかと
思います。
今回はその原因と、うまく分担する方法を
お話ししたいと思います。
家事分担 私の失敗談!「家事をしない夫」を作ってしまった!
結婚してしばらく経ったある日のこと。
夫から衝撃的な質問が来ました。
「電子レンジの使い方教えて」
その電子レンジは、夫が一人暮らしの時
使っていたものです。
当然、私は使い方夫からを教わりました。
夫は、電子レンジを使わなさ過ぎて
使い方を忘れてしまったのです。
私の外出中に何もできなくて途方に暮れる
夫の姿を想像してしまいぞっとしました。
使わなくなってしまった理由はひとつ。
私が、全部やっていたからなのです。
以前やっていたことでも、やらなくなると
忘れてしまうということを痛感しました。
それ以降、私は自分ができる家事でも
一部は夫と分担することにしました。
今は夫も電子レンジを普通に使えます。
こういうエピソード、他のご家庭でも
多かれ少なかれあるのではないでしょうか。
一人暮らしをしていた男性でも家事をしなく
なるのは「忘れてしまった」からなのです。
新婚家事の分担は「新婚のうちに」!でも……
結婚したら、まずは二人で新しく生活を
始めることになります。
元々他人同士が生活する上で、新しく
決まるルールが多いと思います。
つまり「新婚の時」に家事を分担するよう
ルールを確立すればいいのです。
でも、実際にこれができている家庭は
少ないのではないかと思います。
それは、妻の側がつい頑張ってしまうから。
親の世代は大抵の場合
「夫が稼ぎ、妻が家事育児をする」
という価値観を持っているので、子どもも
その価値観が心のどこかにあります。
結婚すると、妻は
「いい奥さんになろう!」
と思って、家事を頑張ってしまうのです。
結果は……私の失敗談の通りです。
新婚の時は、気力がみなぎっているので
結構色々できてしまうのですが、それが
「日常」になってしまうと、どうしても
気力が起きないとか、体調が悪いとか
いつも通りにできないことがあります。
「日常=当たり前」になってしまうと
妻は「できなくて申し訳ない」
夫は「できていないのが不満」
となってしまい、
「そもそも夫が家事をしてくれないから」
という妻の不満にもつながってしまいます。
新婚の時頑張りすぎることで、自分の首を
絞めてしまうのは避けたいですよね。
共働き夫婦の家事 分担表をつくる4つのステップ!
さて、新婚の時に失敗してしまった家事分担。
そこから夫の家事を増やしてもらうためには
どうすればいいでしょうか。
[1]「見える化」してみる
「家事分担表」でいきなり分担して
「これからこの家事をやって」
と言っても無理です。
まずは「見える化」しましょう。
・家事の一覧を作る
・それぞれ誰が担当しているか色分け
(ホワイトボード+マグネットがおすすめ)
どれくらい細かくするかは、お互いの
性格によりますが、まず細かく作って、
気が重くなるようならシンプルにしましょう。
「家事がこんなにあって、負担が大きい」
と見てわかってもらうことが重要です。
[2]「具体的に」お願いしてみる
仕事も同じなのですが、ずっと自分で
やっていると結構複雑な条件になって
いることがあります。
野菜は野菜室だけど、ネギだけは上の段に
入れたいとか、そのブラウスだけは別で
洗濯したい、などということは夫が
察してくれるはずがありません。
まずは具体的にやることをお願いしましょう。
仕事と同じく、無理な時は断られることも
あると思いますが、そこは怒らず次の機会を
待ちましょう。
[3]してくれたら感謝する
子どもの頃、お手伝いして褒められた記憶が
ありませんか?
褒められたら嬉しい、大人でも同じです。
その家事をしてもらって、どれだけ
助かったか、大げさなくらい褒めましょう。
家事一覧も更新しましょう。
もし失敗したとしても
「家事をしたこと」
を褒めるのが良いです。
ここでけなしてしまうと、やる気をなくして
しまうことがあります。
今後のために我慢しましょう。
[2][3]を繰り返して、[1]を更新する
ことによって、少しずつ夫ができること
が増えてくると思います。
[4]家事の見直しをする
夫が家事に関心を持ってくれるように
なったらこっちのものです。
お互いに、家事で見直せるところはないか
もっと簡略化できないか、などを話し合う
ことによって、一緒にライフスタイルを
築きあげることができるのです。
まとめ
今まで見てきて、共働きの方は
「これは仕事する時と同じかも」
と思ったのではないでしょうか。
新人に仕事を教えるとき、自分の業務を
他の人に引き継ぐとき、同じようなことを
する機会があると思います。
家庭のことだと、つい感情が先行しがち
なので、少々面倒かもしれません。
でも、元々は他人の夫婦が一緒に生活して
いくにあたり、家事の分担はすり合わせ
しないといけない問題です。
家事を「私がやれば不満が出ないから」
という理由で自分一人が負ってしまう
ことは、決して良いことではありません。
仕事と家事の両立が楽になるように、
夫婦で見直してみてはいかがでしょうか。