1 つ ずつと1つづつどちらが正しい?その由来や使い分けはするのか?を徹底説明

暮らし
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子どもの頃から、
国語は苦手で、
送り仮名とか、
なかなか
覚えられませんでした。

そのまんま、
今日まで来てしまいましたが、
1つずつ…なのか、
1つづつ…なのか、
こういうことも、
きちんと我が子に
説明もしてやれません。

こんな疑問をお持ちのまま、
同じく、何となく
使っていて気になっていた
あなた。

是非、そのモヤモヤを
読んで解消してください♪

 

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現代人の恥ずかしい疑問…ずつとづつどっちが正しい?

結論は、
どちらも、
間違いではない
ということです(^^ゞ

どちらが正しい!
というのは、
ケースバイケース
ということです(^^ゞ

「ずつ」「づつ」は、
その前の言葉に
「一定量の繰り返し」とか、
「少しだけ何回も」といった、
意味を与える副助詞です。

前の言葉は、
数量や割合を表す名詞、
おなじく副詞、
そして、これは少数ですが、
助詞にも付く言葉です。

難しい話ですが、
「ずつ」と「づつ」の
どっちが正しいかを、
知るには、
”現代仮名遣い”をまず、
知らなければいけません。

現代仮名遣いとは、
内閣が告示している
という、厳粛な感じの、
きまりです。

その中には、

基本的には、
現代語の音と韻に合わせて、
「ず」を使う。

ただし、
特別な場合にだけ
「づ」を使う。

と説明されていました。

現代仮名遣いは、
戦後、制定されたものです。

その後、1986年に、
もう1度改訂されて、
そこに、

一般に、
二語に分解しにくい語は、
『じ』『ず』を用いて書くこと

これを本則としました。

ただ、
基本は基本として、
『ぢ』『づ』を用いて
書くこともできる…
と、ゆるいものに
なっています。

それには、
「歴史的仮名遣い」という、
それまで使われてきた
仮名遣いに、
慣れてきた国民に対する、
日本人らしい、温かな
配慮が感じられますね(*‘∀‘)

具体的に、
「歴史的仮名遣い」とは、
におい→にほい
言う→言ふ
追えど→追へど
というような、
戦前の小説などに
よく出てくる表現ですね。

こういう訳で、
戦後教育で、
学校の国語で学んだ、
私たちは、
「ず」を使い、
戦前生まれの
お年寄りは、
いまだに「づ」を
使っていても、
間違いではない…
ということが、
おわかりいただけ
ましたね♪

私は、
保育園に勤めていた頃、
保護者へのお便りで
「ずつ」を使い、
おじいちゃん園長に、
「づつ」だ!
と叱られましたが、
こういう訳だったんですね。

 

あなたも今日から知識人♪「ずつ」「づつ」の使い分け講座

理屈がわかったところで…
「ずつ」を基本として、
「づつ」も使っていい、
と言われても、
実際、どっちを使えば、
いいんでしょう?

ポイントは、
時代背景♪

「づつ」でも間違いでは
ありませんが…
今は、
「ずつ」と書くのが正しい…
というきまりが定まったので、
子どもの国語のテストで、
「づつ」と書いてしまったら、
×になってしまいます( ̄▽ ̄;)

ただ、
さっきの私の体験談でも
書いたように、
昔の方ほど、
「づつ」をお使いになる
ようなのです。

これには、
時代の流れに
深いわけがありそうです。

 

知識人の豆知識「ずつ」「づつ」の由来

「ずつ」、「づつ」という副助詞、

古語から由来している
長い間使われてきた
言葉でした。

~鳥の子を
十づつ十は
重ぬとも~
(平安時代
伊勢物語)

このように、
初め、古語では、
「づつ」の方が、
使われていました。

それは、
一説によると、
ひとつ…ふたつ…
みっつ…よっつ…
という数え方だったので、
数える時の言葉の
「つ」を、重ねて、
「づつ」と表わして、

「つ」という平仮名を、
2回続けられたのではないか
と考えられてきました。

それが、「歴史的仮名遣い
ということになります。

上記の通り、
戦後に「現代仮名遣い」が、
決まりました。

そこを境にして、
「づつ」を使う方々、
「ずつ」を使う方々に、
分かれたのですね。

もちろん、
戦前生まれの方も、
「ずつ」を使うように
なった方も
いらっしゃいますので、
一概には言えませんが…

ここで大事なのは、
戦前の文献や歴史書の
書き方ですね。

国語の古典や、
歴史の教科書に
出てくる、
参考資料の文面まで、
現代仮名遣いに
なおしてしまっては、
正しい文献とは
言えなくなります。

そういうモノに関しては、
昔のままの仮名遣いで、
戦後も伝え続けるべき
ですので、
そこは、頑なに
づつ」で表現して、

その後の文献や、
言葉遣いについては、
「ずつ」を使って
いきましょう。

というのが、
使い分けとして、
正しいのではないかな?
と思います。

せっかく、
「歴史的仮名遣い」
「現代仮名遣い」
という言葉があって、
古典や漢詩を
学びながら、
昔の日本を文化にふれ、
受け継いでいくのですから、
ここのところは、
失っていきたくないですね。

私のお習字の先生が、
昔、おっしゃっていた
言葉の意味を、
いま、ようやく
理解できたような
気がします。

”字を習うということは、
字だけきれいに書ければ
いいのではない。

その作者のいた、
時代、生き方、暮らしまで、
深く、筆運びから、
言葉遣いから、
学びとってこそ、
「書道」という道の極み”

だから先生は、
教える立場になっても、
先生から習い続けて
いらっしゃると、
おっしゃっていました。

言葉の流れを、
紐解いていくって、
面白いですね♪

 

気になる「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」

先ほど

一般に、
二語に分解しにくい語は、
『じ』『ず』を用いて書くこと

と書きましたが、
どういう意味でしょう?

例えば…
「世界中」のように、
世界と中にわけて
考えると、
「せかい」と「ちゅう」で、
「せかいぢゅう」に
なりますが、
こういう言葉は、
「ぢ」や「づ」を用いて
「せかいじゅう」と、
書くこともできる…
とすると決めたんです。

これに比べて、
「二語の連合によって
生じた「ぢ」「づ」」
というのもあります。

例えば…
「金槌」は、
「かなづち」と
書きますが、
金という言葉と、
槌という言葉が、
連合した言葉だから、
「づ」を使います。

何だか、
ややこしいですよね( ̄▽ ̄;)

私はこの違いを、
”間に「の」を入れて、
意味が分かるモノと、
わからないモノ…
という判断で見たら、
いいんじゃないかな?って
気が付きました(^_-)-☆

世界中は、
「せかい」の「ちゅう」では、
意味がわかりませんが、

「かなづち」は、
「かね」の「つち」、
つまり、
金属でできた槌…
と、意味がわかります。

こんな単純なことで、
いいのかしら?(・_・;)

もう少し、
やっていってみましょう。

二語に分解しにくい部類に
入る言葉・・・
「稲妻」

これを分解すると、
「稲」の「妻」になり、
元の意味には、
なりませんね。

それでは、
二語の連合に入る言葉…

「鼻血」

これを分解すると、
「鼻」の「血」になり、
元の意味が、
わかりますよね?

あなたも、もっと
色んな言葉で、
試してみてください(^O^)/

最近のはやり言葉、
「まじか(◎_◎;)」はもちろん、
除外ですよ~

「間近」なら、
「ま」の「ちかい」で、
二語の連合に入る言葉、
つまり、
「まぢか」ですがね♪

ほかにも、

「同音の連呼によって
生じた「ぢ」「づ」」
というものもあります。

例えば…

縮む→ちぢむ
綴り→つづり
続く→つづく

 

「ずつ」は現代仮名遣い、「づつ」は歴史的仮名遣い どっちも間違いない!

「現代仮名遣いで
決まったことは、
いま現在、
法令や公用文書、
マスコミ、新聞など、
全国的に知らしめる、
文書に関して、
統一して書き表すための、
仮名遣いのきまりで、

歴史的分野や、
文化、芸術的分野など、
また、

個々それぞれの人の、
書き方、表現の仕方にまで、
縛りを設けておる
わけではないようですね。

“『じ』『ず』を用いて書くこと“は、
本則で、それを、
”『ぢ』『づ』を用いて
書くこともできる“と、
やんわりしたきまりに
してくれていました(*‘∀‘)

日本という国の温かさ、
日本語のなんと様々な
表現方法の豊かさ、
それを感じさせられましたね♪

誤りだ!とか、
固く考えずに、
「『ちょうちょう』を
『てふてふ』と、
書けるような、
文化的広がりと、
心の豊かさ、余裕をもって、
暮らしたいものですね♪