今回は出産からわずか5日後に亡くなったママが、臓器提供し「次の命」をつなぐお話しです。
私も出産経験があるから、
産後の体調がいかに
急激な変化をしているか、
痛感しています。
本当に、出産は
女の命がけの仕事です。
自分の命がいつ
尽きるかわからない・・・
だからこそ、それまでの
人生を精いっぱい誠実に
生きて、次の世代へ
受け継がれて
いくのでしょう。
産後は急激な体調の変化が、誰にでもある時期‼
「産後の肥立ち」
という言葉があります。
出産したあと、
ママの身体が妊娠前の
もとの正常な身体に
戻ろうすることを
いいます。
まだ医学が発達する前の
日本では、出産後の母の
栄養状態や生活環境が
悪いことが多かったので、
体力が回復せずに
床に寝込みがちでした、
それを「産後の肥立ちが悪い」
といいます。
また、弱った身体で
衛生状態が悪い所で
過ごすことにより、
細菌感染し「産褥熱」に
かかって亡くなるという
こともよくありました。
それで日本では昔から、
産後の肥立ちを大事にし、
「里帰り」や「床上げ(とこあげ)」
という習慣があるのです。
アメリカ、オレゴン州
メドフォードに住む
キャスリーン・ソーソンさんも、
12月29日には元気に
あかちゃんを産んだのに、
1月3日に急変して、
脳内出血で、34歳の
若さで脳死になって
しまいました。
34歳と言ったら、
私が初産の年・・・
この方はそれまでに、
3人もお子さんを産んで
いらっしゃったベテラン。
なのに、今回に限って、
どうして????
私は、初産のあと、
原因不明の下痢が続き、
退院後も3~4か月続いて、
産婦人科や内科へ
行きましたが、
やはり原因不明でした。
医者=人間にはわからない
生命の不思議がそこにはある!
妊娠・出産・育児は、
女の命を削る仕事!
特に出産は、
急激に大量の血液を
失うということ。
妊娠し10ヶ月かけて
徐々に増えた血が
一気に失われるので、
身体はその変化に
ついていけません。
産後すぐ動き回って
無理をすると、
めまいがしたり
身体が冷えて
体調を崩しがち
になってしまいます。
私も、出産直後、
嬉しさや感動じゃなく、
(寒い~寂しい~)
という気持ちになり、
ブルブル震えて、
ちぢこまったことを
覚えています。
出産しちゃうと、
それまでおなかにいた
赤ちゃんの体温が
なくなるせいか、
すごく寒くなるんです。
そして、身体がからっぽに
なった感じがして、
とても寂しかったです。
そしてホルモンも急激に
もとに戻るために
変化していくので、
こころがついていかなくて、
精神的に不安定に
なっちゃう時期でもあります。
しかし、キャスリーンさんは、
出産直後、幸せそうに
家族に囲まれて写真を撮り、
拝見する限り、お元気そう
だったのに・・・
きっと、アメリカで
現代医療の最良の環境で
出産されただろうに・・・
本当に、命を育み産む
という仕事は、命がけです。
記事を読んで、
家族写真を目にしたら、
可愛い3人の子ども達、
産まれたばかりの新しい命、
愛するご主人を残して
どれほど無念だっただろう、
と、奥さんの気持ちを
思わずにはいられません。
奥さんにとっても、
突然すぎて・・・
家族が脳死と言われたら 臓器提供の判断なんて、残酷すぎる!私にはできない!
しかしビックリしたのは、
容体が急変した1月3日から
数日後に亡くなった・・・
とあるのに、もう1月8日には、
クラウドファンディングサイト
『GoFundMe』に
プロジェクトを
立ち上げていること‼
それは・・・
ご主人が、医師から
脳死を告げられて、
すぐに臓器移植の
決断をせまられた⁉
ということ。
こんなに早く、
気持ちの切り替えが
できるというのが、
私にはわからなくて。
私が旦那さんの立場だったら、
自分の悲しみと、
子ども達を思うことで
精いっぱいで、そのほか、
何も考えられないし、
判断なんてできないです。
もし自分が奥さんの立場なら、
臓器提供を希望したと思うけど、
まず、子どもたちが
最愛のお母さんを亡くした
というこころのケアを
優先してしまうと
思います。
お母さんが神に召され、
お母さんの身体は、
未来ある命に受け継がれる、
それを、子どもたちは
どう受け入れたのでしょう?
もしかしたら、明日には、
目を覚ますかもしれない、
目をつぶってるだけで
会話は聞こえてるかも
知れない・・・脳死。
これからは、
誰かの身体で
生き続けるんだよ!
なんて言われても、
目の前にお母さんが
いなくなれば、
寂しいし、
悲しいよね。
でもこのご夫婦は、
こころが本当に深い愛で
結ばれていたからこそ、
旦那さんが、奥さんの
たっての願いだった
臓器提供に踏み切れた
んだと思います。
旦那さんの感情じゃなくて、
亡くなった奥さんが、もう
ご自分では語れないからこそ、
生前希望していたことを
誰よりもご存じだった
旦那さんだからこそ・・・
葛藤もあったと思います、
でも、奥さんの希望を
優先して決断した、
こんな短期間に・・・
そんな簡単なことでは
無かったでしょう。
しかも、この「悲劇」が、
臓器提供を心待ちにする人の
「希望」になると信じていた…
なんて、本当に心の美しい
素晴らしい方です。
そして、同じ気持ちだった、
キャスリーンさんのご両親と
妹さんも、本当に
素晴らしい方々です。
悲劇の時に、
こんな寛大な
選択をできるなんて、
本当に人間は
素敵だと思いました。
ひとつの選択で、
一生悔いが残ってしまう
と思うと、どうしても、
臓器提供にふみきる覚悟が
できないと思いますが、
この旦那さんがした選択は、
天国の奥さんが1番
喜ばれていると思います。
ただ、今後、しっかりと
手をかけ目をかけて
あげてほしいのは、
お子さんたちです。
新生児も含めた4人の子育て、
本当に大変だと思います。
でも、あのお母さんの血を
受け継いだ子どもたちだから、
これからお父さんを助け、
力を合わせて
生きていくことでしょう。
この記事から学ぶこと・・・命より大事なモノは無い
こういう記事を目の当たりにし、
テクノロジーがいかに進んだ
現代でも未だに、
妊娠出産というのは
命がけで、
予想もつかないものなのだ
と痛感します。
だから、出産はしない!
と決めている人を責めたり、
逆に、大きなプロジェクトを
任された女性社員がおめでた!
だと、それも責めたり、
復帰して時短で働く人に、
不満を持ったり、
怒りの矛先を向ける人は、
本当にわかってない‼
あまりにも命の営みを
軽んじすぎていると思います。
職場に理解が無くて
無理して働いて、
流産した方々を、
知っています、たくさん!
妊娠出産はコントロール可能で、
計画的にできるものなのに、
本人の責任だ!
と思っているんですね。
この記事を読んだ後でも、
同じこと言えるでしょうか。
産前産後、ほんと~に
何が起こるかわかりません‼
妊娠中具合が悪くなって、
産休に早めに入る事だってある!
出産後肥立ちが悪くて
産休育休が伸びることだってある!
そのまま退職せざるを得ないことも
あるあるなんですよ~!
女性は!
それまでのキャリアを捨てる覚悟で、
働くか辞めるか迫られる⁉
男性優位な形がまだ、
根強く残っている証ですね。
そういう傲慢さ、無知が、
今の少子化の一因だと、
私は思っています。
私も妊娠中は、
10㎏も体重が減った
ひどいつわりで、
産後も、一人目の時は
ひどい下痢・・・
2人目の時は、
出血が止まらなくて、
止血剤を飲み、
いざという時の為、
点滴をずっと刺していました。
もう子宮がダメだ・・・
と言われました。
そして産後の数年間の
母乳育児で虚弱体質が
輪をかけて悪化して、
普通に仕事が
できないくらい
衰弱してしまいました。
それでも育児はノンストップ!
倒れても寝込んでも、
誰も助けてくれません。
仕事に復帰しては倒れ、
また復帰しては悪化し・・・
だから、娘には、
無理して子どもを産まなくて
いいよって言ってます。
命がけだよって!
娘も目の当たりにしてきたので、
妊娠出産育児を、とても神妙に
とらえています。
これからの日本を担う
新しい命を、みんなで
大事に育てていこう!
という世の中に、
真剣になってほしいです!
まとめ
愛と幸せに溢れた
本当に素敵な家族写真・・・
この5日後に、
ママが脳死になるという
悲劇が待ってるなんて、
とても思えない写真・・・
このニュースは、そんな
悲劇だけでは終わらなかった!
この悲劇が、
臓器提供を心待ちにする
人の希望になる!と信じて、
家族で、悲しみに
打ちひしがれる中、
ママの生前の希望だった、
臓器提供を決意した!
そして友人が支えるために、
プロジェクトを立ち上げて、
募金活動してくれた!
4人目の子どもが生まれた
幸せの絶頂にあった家族が、
1週間も経たないうちに
ママを失うという悲しみに、
子どもたちはすぐには
適応できないだろう。
今後は、残された4人の
子どもたちのケアを
最優先にしてほしいと
願う。
そしてこの記事から、
命より大事なモノは無い
ということを、学びたい!