最近は、本当に自家焙煎珈琲豆屋さんが増えましたね。
それは、自宅で珈琲を淹れる方が増えたということ。
だいたい、自宅で珈琲を淹れると言えば、
ペーパードリップのことですよね?
お湯を何℃にして、なるべく細~く注入して…
とこだわって入れている方もいらっしゃるでしょう。
簡単にコーヒーマシーンで淹れる方も多いでしょう。
しかし、もっと簡単にエコに、しかも美味しく
淹れられる道具が、あったんです!
美味しい珈琲豆が手に入ったら、是非この淹れ方で!
劇的に美味しい珈琲を淹れられる道具のご紹介!
そんな美味しい高品質の珈琲豆を淹れるなら、
是非使って頂きたい‼と豪語してきた道具!
その名も「コーヒープレス」
圧縮式のコーヒー抽出機です。
パリのカフェでよく使われてきたことから、
「フレンチプレス」という名前の方が、主流でしょうか?
日本では、紅茶を淹れる道具と思われていますが、
もともとは、コーヒーを淹れる道具なんです。
淹れ方は、とっても簡単です。
2人分の珈琲豆を15g挽いて、90℃以上のお湯を350㏄用意。
コーヒープレス機に挽いた豆を入れて、90℃以上のお湯を一気に注ぐ。
粉が膨らんでくるから、半分の所で30秒まで落ち着くのを待ち、
落ちついたら再び、一気にお湯を注ぎきる。蓋をして4分。
その時、フィルターをあげたままがポイント‼
4分経ったら、フィルターをゆっくり下げておしまいです。
珈琲豆の粉が、長い時間、直接お湯に漬かり続けて、
紙も使わないので、豆の成分が全てそのまんま出る、
というのが最大の特徴で、個々の豆の持ち味を
より強く味わいに出せる抽出方法ですね。
だからこそ、珈琲豆の品質がそのまんま出るので、
高品質の美味しい珈琲豆で、この淹れ方で飲んでいただきたいです‼
特に驚いたのは、苦みが好きで酸味がえぐくて嫌だった私が、
酸味の強い品種で、しかも浅煎りにした珈琲豆で淹れて飲んだら、
酸味がさわやかで、しかも、紅茶やハーブのお茶のような
何とも言えない美しい香りがしたのです。
そんな珈琲初めてでした! 食べるのも、浅煎りが断然おいしいです!
その珈琲豆を、ペーパードリップで淹れてみたら、
酸っぱくてびっくりしました‼
淹れ方でこんなに違うんですね。
珈琲の美味しさについて考えてみよう あなたのお好みは?
珈琲の「美味しさ」と言っても、好みで様々でしょう。
どんな珈琲を飲んで(美味しい)と感じているかなと
私の独断ですが、考えてみました。
コンビニでセルフで淹れる珈琲、ファーストフードの珈琲は、
値段と手軽さで飲んでいて、味を楽しむ飲み方ではないですね。
大手チェーン珈琲ショップの珈琲は、店内の雰囲気と、
目移りするメニューで、一時期はまりました。
これで珈琲好きになったかもしれません。
喫茶店で一杯一杯、丁寧に淹れていただく珈琲、
これはなかなか、いただいたことがありませんが、
あれだけのお値段を出して飲みたい!と思える何かが、
そのお店にはあるのでしょう。
だいたい私は普段、美味しいと感じる珈琲は、
濃くて、苦めで、酸味を感じないモノですね。
日本人はこの傾向にあるらしいですが、
若い方の間で最近は、酸味のあるフルーティな珈琲が、
好まれているということなんです。
そんな美味しい酸味のある珈琲っていったい!?
と思った私は、早速調べてみました。
珈琲豆の美味しさは、この3つのポイントで決まるっ‼
珈琲豆に格付けがあったなんて、初めて知りました。
そうなんです!お米でも「新潟こしひかり」「秋田こまち」
というように産地、銘柄があり、ランクがあるように、
珈琲豆にも、生産国の決めた品質基準があるんです。
品質基準の格付けは、グレードと呼ばれていて、
「産地の高度」「豆のサイズ」「欠点豆・ゴミの数」の3つの
評価方法があって、結果を記名の横に記されるんです。
産地の高度が高いほど、朝晩の気温差が大きく栽培が難しく、
品質が良くなるので、グレードも上がります。
珈琲豆の木は、とてもデリケートで、天候の変化に弱く、
丁寧に手間暇かけて手入れしてあげないと駄目になっちゃうんです。
しかも、朝晩の気温差が大きいほど品質は良くなるので、
高地の方が美味しい豆ができるけど、手入れが大変!という訳です。
サイズは大きいほど良いと言われているので、
大きいほどグレードも上がります。
私個人的には、小さい豆の方が好きなんですけどね。
欠点豆・ゴミ・・・というのは、生産の工程で、
不良の豆やごみが混ざっているモノを取り除く作業があり、
それがより丁寧かどうか、その数で判断されます。
買ってみて、自分で見てみるとわかりますが、
高くて品質のよい豆からはほとんど欠点豆はでませんが、
安いグレードの低い豆からは、結構出てきますね。
最近、注目を集めている「スペシャリティコーヒー」
これは、まさに、手間暇かけられた生産方法で欠点豆・ゴミが無く、
品質管理の行き届いた珈琲豆で、土、栽培、精製過程まで調べ、
農園の場所までたどれるというのが、最大の特徴ですね。
こういう、本当に美味しい珈琲豆を手に入れられたら、
是非、先程お話した、コーヒープレスで珈琲を淹れてください♪
珈琲の味が何ランクもあがる、というか、珈琲そのものの味を楽しめますよ!
良い品質の珈琲豆の工程「焙煎」がとっても大事‼
ある日、珈琲豆屋さんと仲良くなった私は、
「自分でもうちで焼けるよ」と、
初めて生のまま珈琲豆をいただきまして…
早速、うちで焼いてみました‼
珈琲豆屋さんからは、手編焙煎器を教わりましたが、
私は、鉄のフライパンで焼いてみました、買うのもったいなくて。
まず、豆を調べて、欠点豆やごみを取り除きます。
直径36cmのフライパンを強火で熱して、熱くなったら、
200gの珈琲豆を一気に投入!強火のままにしてみました。
均一に焼くために、ポップコーンを作る要領で、
始終、フライパンをゆすり続け、箸で混ぜ続けました。
青緑色っぽかった豆が、だんだんクリーム色になって、
こんがりした、なんとも言えないいい香りが漂い始めたら、
ちょっと火加減を弱めて、中火にしてみました。
6~7分弱で、「パチッパチッ」と軽いはぜる音がしてきます。
これを1ハゼと呼びます。
そうすると、ますますこんがりしてきて、香りも立ってきます。
自分の好きな色合いに焼けたら、火から下ろします。
おススメは早目です、品質の良い豆なら、尚更焼きすぎない方がベスト!
しかし1ハゼが静かになった頃に、私は下ろしましたね、苦いの好きで。
案の定、豆に焦げができてしまいました。
火が強すぎて、焙煎速度が早やすぎたようです。
飲んでみたら、まぁまぁ、美味しかったですが、苦かった…
やっぱり、プロの焙煎士の方が焼いた方が、美味しいな
と思いながらも、焙煎している時の独特のいい香り、
淹れている時の香りとはまた、全然違う香ばしい香りに、
病みつきになってしまった私は、焙煎器がほしくなって、
浅草橋まで、見に行きました。
しかし、お値段もさることながら、そもそも、
とても難しそうな道具で、あきらめました。
それでもあきらめられなくて、ネットで調べていたら、
焙煎器を使わせてくれるという焙煎所を見つけたんです‼
それは、港区の雑居ビルの谷間の、ある一角にありました。
訪ねていくと、何の変哲もない、普通のビルの一室…
殺風景な事務室っぽい部屋の奥に、重厚な存在感をかもし出す
焙煎器が、鎮座されていました。
後は、豆の麻袋がいくつも、無造作に置かれているだけ。
私はもっと、おしゃれなカフェ風な場所を想像していたんですが。
そして現れた珈琲マイスターさんは、普通の背広姿のおじさんでした。
話を伺うと、本業は珈琲豆や農作物の輸入が主でした。
ここの社長さん。
美味しい珈琲豆を自分で焙煎したら、もっと楽しいよ!という提案を、
この場所を使ってやろうというコンセプトを始めたばかりとのこと。
ご自身もまだ、習いたてで、教えられないんだと苦笑するお人柄に惚れ、
夫婦で通うようになりました。
使い方を教わりましたが、焙煎は時間との勝負で、
回数をこなしていくうちに、少しずつはコツというか、
やる工程を飲み込み始めたのですが、もたもたして焦り、
そんな中でも、社長さんはピリピリした雰囲気は全くなく、
どんなやり方をしていても、どんなタイミングで止めても、
焼きすぎたり、煙突から煙が出ても、
微笑みながら、見守ってくださる社長さん。
だんだん、通うごとに、豆の産地の話や銘柄、
種類による焙煎度合いや、最新焙煎器の話まで、
楽しいおしゃべりの中で、社長さんも、だんだん、
私たち夫婦に、是非とも本気で、焙煎に取り組んでほしいと、
焙煎に対する信念までお聞かせ下さるようになり、
ますます珈琲豆が可愛くなり、焙煎にはまっていきました。
主人は浅め、私は深煎りが好みでした。
煎り方は、豆の種類、産地でも合う合わないがあって、
粒が大きいほど焼くのが難しかったです。
煎りは、浅いほど酸味が強く、深煎りにするほど、苦みが増します。
どっちにしても、上手に煎られた時は、豆が大きく膨らんで、
しわが無くなり、つやつやしてて、焼きむらが無いです。
そんな風に煎るのは、本当に熟練の技が必要で、
私は毎回、雄たけびを上げながら、焦がす寸前で止めたり、
早く止めすぎて、中まで火が通らないということもありました。
そんな時は、二度焙煎という方法もあると教わりましたが、
それはタブーだそうです…やっぱり何でも一発勝負‼ですね。
その時に「スペシャリティコーヒー」のことも教わり、
主人はついに、スペシャリティコーヒーにまで、
手を出し始めました。
その名を知ってから、スペシャリティコーヒーを扱う
世田谷にある珈琲豆屋さんで飲んで衝撃を覚えて、
もし自分が焼いたら、同じように美味しい珈琲豆になるのか、
挑戦をしたくなったんですね。
とても無謀にも思えましたが。
そんな野心に火のついた主人とは裏腹に、私はもっぱら、
試飲や試食が楽しみでしたが…焼き立ての豆食べると美味しいんですよ。
まとめ
珈琲豆のおいしさの3つのポイントは
「産地の高度」「大きさ」「欠点豆・ゴミ」のグレード!
自分で焙煎したら、もっと珈琲豆が可愛くなりました。
高品質の珈琲豆を美味しく飲むには、ぜひ「コーヒープレス」でお楽しみください!
ペーパードリップでは味わえなかった、個々の豆の個性が出てますます珈琲が好きになること間違いなし!ですよ(^^)